<登場人物>
刑事A=熱血系で若さゆえに突っ走りやすい、やんちゃ風刑事。通称「ジーパン」
刑事B=物腰は穏やかだが、数多の自供テクニックを持つ通称「落としの山さん」
容疑者=家事嫌主婦美。公文書偽造の罪で取り調べを受けている
<場所=七曲署取調室>
刑事A=いいかげんゲロったらどうだ!!お前がやったってことは分かってんだよ!
刑事B=まぁまぁ、落ち着け、ジーパン。
容疑者=私はやってません。なぜ私がそんなことをしなくちゃならないんですか?
刑事A=ふざけるな!お前がこの「学校のお便り」を偽造したんだろ?
容疑者=そんな物、誰にだって偽造できるじゃないですか!
刑事B=誰にだって偽造できる…ってことは、あなたにも偽造できるってことですね?
調べによると、あなたはブログをやってるくらいだから、
この程度のお便りなら作成できるのではないですか?
容疑者=そ、それはその……。
刑事B=この「学校のお便り」は科捜研の沢口靖子に鑑定してもらったんですよ。
容疑者=か、科捜研の女…ゴクリ。
刑事A=そしたら、お前のパソコンから作成された物だとよ!
これでもまだしらばっくれるのか?
容疑者=だ、誰かが私のパソコンを使ったとか…。
刑事A=ふざけんな!パソコンからはお前の指紋しか出てないんだよ!
容疑者=でも、私には動機がありません!
刑事B=奥さん、あなたは息子さんのテストを見て絶望的な気分になりましたよね?
周囲の人に「夏期講習に行かせたい」と話していたそうじゃありませんか。
容疑者=でも、親なら誰だってそのくらいのことはグチるでしょう?!
刑事B=だからと言って、公文書偽造までして塾に行かせる親はいません。
あなたのしたことは立派な犯罪です。
被害者は息子さんだけではなくて、学校側からも非難されているんですよ。
容疑者=が、学校からも…?息子は学校に通えなくなってしまうんでしょうか?
刑事A=そういうこともあり得るかもな!
容疑者=そ、そんな!
刑事B=学校に通えたとしても、イジメに合う可能性は否定できませんね。
または、息子さんが親を信用できなくなって引きこもりになる場合も…。
容疑者=いっ、イジメ?!ひっ、引きこもり?!ダメ。ゼッタイ。
刑事B=あなたはそこまで考えて犯行に及んだのでしょうか?
容疑者=わ、私…、私は……、そこまで考えませんでしたっ!あああぁ(号泣)
ただ、息子にもっと勉強を頑張ってほしい、
夏休みで自堕落な生活になってしまうのだけは避けたかったんです~~~!
刑事A=親の価値観を押し付けんじゃねーよ!これだから親ってのは!
刑事B=まぁまぁ、ジーパン、お前も親になれば分かることだ。
私は分かりますよ、私にも子どもはいますから。
でも、本来はきちんと話し合って決めるべきでしたね。
容疑者=息子は勉強と言えばすぐそっぽを向くので、話し合うなんて、もう…。
刑事B=でも、息子さんは「お母さんを許してあげてください」って言ってました。
何だかんだ言って信頼関係は築かれていると思いますよ。
容疑者=息子がそんなことを…!
け、刑事さん、私がやりました…。
学校の名をかたって、夏期講習に行かせるためのお便りを偽造しました…。
刑事B=そうですか。では、これから具体的なお話を聞かせていただきますね。
刑事A=なんじゃこりゃあ!!!(←どうしても入れたかった松田優作の名セリフ)
たったの3分でゲロったぜ!さっすが、「落としの山さん」だ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おおよその流れは掴めたかと思うが、この夏、私は学校のお便りを偽造して、
息子を5日間の塾の夏期講習に行かせた…。
こんな簡単に騙されるとは…と思ったような、思わなかったような(-_-;)
ただ、「王様の耳はロバの耳~!」って穴に向かって叫びたいほど
我慢できない秘密になってしまったため、ブログで暴露してみた次第。
塾では新しく知り合った子と仲良くしていたようで、
そんなに嫌がってなかったのが幸いだが、
とりあえずこの秘密は墓場まで持って行くと心に決めている。
そして、息子もたぶん永遠に気付かないだろうが、
いつかこの記事の存在を知った時にショックを受けないよう、
せめて明るく暴露しておこうと思い、
「太陽にほえろ!」のジーパンと山さんにご登場願ったワケで(๑´ڡ`๑)
そして、御年〇〇歳の私は同番組を再放送か何かで見ていて、
「なんじゃこりゃあ!!!」の場面は子ども心にも名シーンであった!
あ、学校のお便りが公文書なのかどうかは法律家にお尋ねいただきたいm(__)m
そして、親が親なら子も子、おバカな我が家の夏休みの思ひ出である。
良い子のみんなは絶対マネしちゃダメだぞ?!